朝ドラ「あんぱん」今田美桜さん演じるヒロイン朝田のぶの夫・次郎は速記が話題です。
NHK連続テレビ小説「あんぱん」の速記の内容や指導の方について、また何式かなどモデル小松暢さんの史実や今後のネタバレをご紹介します。
あんぱん次郎が遺した速記の内容とは?のぶへの遺書だった?
🏃♀️#きょうのあんぱん🖌
危篤の知らせを受け、急いで病院へ向かったのぶと節子でしたが…#今田美桜 #中島歩 #神野三鈴#朝ドラあんぱん 見逃し配信中📱https://t.co/ooNKywBwK4 pic.twitter.com/IP8UZdPkgc
— 朝ドラ「あんぱん」公式 (@asadora_nhk) June 23, 2025
朝ドラ「あんぱん」次郎(中島歩)が死亡してしまいました(+_+)
以下の記事では次郎の死の史実をご紹介しています。
次郎がのぶ(今田美桜)に遺した速記のメッセージが一体どんな内容だったのか?話題になりました。
するとXで投稿してくれた方が!
のぶへ
自分の目で見極め
自分の足で立ち
全力で走れ!
絶望に追いつかれない速さで
#あんぱん
次郎さんの速記、内容のぶへ
自分の目で見極め
自分の足で立ち
全力で走れ!
絶望に追いつかれない速さで pic.twitter.com/8DrIfZdSRz— たら太 (@TarataTragedy) June 23, 2025
病床で次郎は、のぶが教師を辞めたことを告げられ、日記のノートに速記を書き始めました。
それを見たのぶは?な表情に。
何ですか?その記号のようなもの。字でもないし絵でもない
次郎は「今度教えちゃうき」と答えました。
🏃♀️#きょうのあんぱん🖌
「次郎さん、いつか話してくれましたね。戦争が終わったら、いろんな国の人らあの写真を撮りたいと」
「うん…でも、今はもっと、だいじな夢ができた」そう言って、ノートに記号のようなものを書き始めた次郎
「今度教えちゃうき」#今田美桜 #中島歩#朝ドラあんぱん pic.twitter.com/HBaMWpsG0Z— 朝ドラ「あんぱん」公式 (@asadora_nhk) June 23, 2025
次郎の母、節子(神野三鈴)が野菜を持ってのぶの元へやってきます。
節子がその記号のようなものは「速記」だと教えてくれました。
次郎が使っていた速記の本を、今度持ってくるとのぶに告げます。
そこに次郎危篤の電報が・・・。
ふたりで病院に駆け付けましたが、まもなく次郎は息を引き取りました。
次郎は自分が長く生きられないことを悟っていたのでしょう。
今回朝ドラ「あんぱん」では速記の指導をされた方がいます。
それは中根康雄さんです!
あんぱん速記指導は誰?そもそも速記とは?
速記指導は中根康雄
朝ドラ「あんぱん」速記指導は中根康雄さんです。
新中根式の講義をする中根康雄先生@飯田橋共練会 pic.twitter.com/yBZ5m5R605
— ステ吉 (@sokkichi) December 4, 2022
中根速記学校理事長。昭和22年、京都市生まれ。「文字は正・速・美」と“速”の重要性を強調して『筆記力3倍増運動』を長年にわたり展開。近年は『速書き健康法』も提唱。大正3年発表の中根式速記法の教育のほか、「スピードメモ法」が“みんなの速書き”として広く利用されるように、各地で講演・研修などの普及活動を行ってきた。また、“第3のかな文字”として『はやかな』も創案し、この普及もこれからのテーマとしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
引用元 HMV
日常での速メモ実践,また万人に対して速記学習への興味を優しく誘導することを忘れていない点でも,中根康雄先生著書「絶妙な速メモ(速記)の技術」はとてもいい本だと思います。1冊持っていましたがちょっと前に中根先生から頂戴しました。うれしいです。表紙裏にいつものリュウさんがいました。 pic.twitter.com/RnqqBJPHl3
— 西都速記株式会社 代表取締役 上野 佳之 (@digipafo) June 7, 2019
中根康雄さんは、公益社団法人日本速記協会の中根ブロック理事長であり、中根速記学校の理事長も歴任。
中根速記学校の校長もされていて、日本速記発表80周年記念式典において表彰されています。
中根式速記とは
中根式速記は中根正親さんが創案者で、1914年に京大在学中に創案されました。
中根康雄さんは、正親さんが57歳のころに生まれているので、孫にあたるのかな?と思います。
正親さんは速記法則の発見から英、数、物、化などの一般学科の教授にもまた独創的な方法(要体)を案出し、中根速記学校で直接指導しながら、研究を続けられたそうです。
中根式速記は正雄さんによって、日本全国はもとより朝鮮、台湾も満州まで普及されました。
中根式速記の特徴です。
1.今までにない独創的な法則により科学的に組み立てられていること。
2.法則が平易で中高生はもちろん、小学生でも容易に覚えられること。
3.短期間の学習で高速度速記が可能であること。
4.中根式は基本から省略法まで一貫していて、50年後の今日、なお手を加える余地のない完璧なもので、他の追随を許しません。
引用元 中根速記学校通信教育
速記とは
速記とは、簡単な線や点でできた符号などを使って、人が話す言葉をすぐさま書き取る技術です。
しゃべるスピードに負けない速さで文字を書くことができます。ただ、そのままでは暗号のようになっているので、それを解読し、きちんと整った文章に書き直す作業までが「速記」です。
引用元 日本速記協会
速記方式にはいろいろな種類があり、代表的なのが参議院式、衆議院式、中根式、早稲田式。
できるだけが数を少なくする、ということでいろいろな人が速記法を考えたので、たくさんの速記方式が出来上がりました。
速記にはこのようなメリットがあります。
職場や学校での活用
脳内活性化
日記などに秘密の文章
国語力のアップ
速記は手書きだけではなく、パソコンや速記専用タイプライターなどの機器を使う、機械速記もあります。
ステンチュラという私たちが使う速記タイプ
すごくカッコよく撮れた pic.twitter.com/qI3zWenjrK— 紫陽花@キャプションライター (@ajisai_steno) June 14, 2018
速記を覚えれば、時間の節約ができ、思い付きのメモなどもすぐに記録できます。
小松暢は速記の達人で中根式だった?史実とは?
朝ドラ「あんぱん」ヒロインののぶのモデルは、やなせたかしさんの奥様、暢さんです。
今日はやなせたかし先生の妻・暢さんのお誕生日🌟
容姿端麗で運動神経が良く、芯の強い女性だったという暢さん✨️
まさに #朝ドラあんぱん の朝田のぶですね🙂↕️実際の二人の出会いは戦後の高知新聞社。やなせ先生は「デスクの前に座った女性が綺麗でよかった」とのろけていたそう😍 pic.twitter.com/ovR7P8vuSu
— やなせたかしが育ったまち南国市 (@nankoku_kochi) May 18, 2025
暢は速記の達人
おふたりは高知新聞社で出会います。
小松暢さんは1946年に、高知新聞社が募集した初の女性記者の2人のうちの1人として採用。
その3か月後にやなせたかしさんも入社されました。
おふたりは高知新聞社がもうすぐ創刊する「月刊高知」の編集者として配属されます。
やなせたかしさんの著書に、当時の暢さんについてこうありました。
「速記の名手」
「ドイツ製の一眼レフカメラを持っていた」
やはり暢さんは速記の達人でした!
小松暢さんは、朝ドラ「あんぱん」のぶと同じように、一度ご結婚されますが、新婚まもなく夫は出征し、終戦後に病死されています。
この一眼レフカメラは、亡き夫が暢さんにプレゼントしたもののようです。
速記を始めた理由
暢さんが速記を始めたのは、お金が必要だったから!
やなせたかしさんの元秘書で、株式会社やなせスタジオ代表取締役を務める越尾正子さんの著書『やなせたかし先生のしっぽ: やなせ夫妻のとっておき話』に、このように記載されています。
私は裁縫とかできないので、自分が着る洋服を人に頼んで作ってもらうため、そのお金は自分で稼がないといけないと思ったの。それで速記を習ったの。速記を習いに行く時、汽車の時間に遅れそうな時は、家族の中で時間がある人の自転車の後ろに乗せてもらって駅まで行ったのよ。畑で仕事をしている人たちが、からかうようなことを言っていたけど、そんなこと気にしていられなかったわ
引用元 婦人公論
速記ができたことと、カメラを持っていたことも、高知新聞社に採用された理由なのかもしれませんね。
中根式速記
暢さんは中根式速記を使っていました。
本日の朝ドラ「あんぱん」に速記をするシーンが流れました。
アンパンマンの作者のやなせたかし氏の著書に「奥さんは中根式速記の達人だった」との記載があり、それをもとに脚本が書かれたそうです。
中根康雄先生が書き方を説明されたとのことで、テロップにも速記指導で中根先生のお名前が👀#速記 pic.twitter.com/M2oAvb9fhz— 西都速記株式会社 代表取締役 上野 佳之 (@digipafo) June 22, 2025
このことを元に、脚本が書かれたのですね。
たくさんある速記のなかで、中根式速記が使われたのは、史実を元にしていたのです。
おそらく取材でも速記は役に立ったことと思われます。
のぶは速記で就職?今後のネタバレは?
朝ドラ「あんぱん」今後のネタバレです!知りたくない方はご注意ください。
「僕の最後の夢」から速記を猛勉強!
のぶ(今田美桜)は速記の本を参考に、次郎(中島歩)が遺したメッセージを読み解きました。
のぶへ
自分の目で見極め
自分の足で立ち
全力で走れ!
絶望に追いつかれない速さでそれが僕の最後の夢や
また「僕の最後の夢」と書かれたメッセージが。
のぶは次郎の大きな愛に包まれます。
速記でのメッセージに、のぶは胸が熱くなり、その日から速記の猛勉強を始めます。
速記で新聞記者に!?就職が決まる
ある日闇市で、客と行商のやり取りをこっそり速記でメモしていたのぶ。
近くで酒を飲んでいた男たちに声をかけられます。
その男のひとりは東海林明(津田健次郎)。かなり酔っている様子(^^;)
「新聞記者に必要なものをすべて持っている。明日わが社の編集部に来なさい。」
東海林からもらった名刺を頼りに、のぶは講師新報に向かいました。
のぶは東海林に会いましたが、東海林はまったく覚えていないようす(^^;)
のぶは速記でメモした、昨日の東海林との会話を音読しました。
諦めて帰ろうとしたのぶに、東海林は入社試験を受けるよう提案します。
入社試験で面接官は、のぶを不採用にしようとしましたが、のぶを見込んだ東海林は「自分が責任を持つ」と、採用しました。
こうしてのぶは戦後初の女性記者として、さっそく現場で社会部の記者たちのうしろで、必死に速記でメモを取ります。
初日から圧倒されたのぶ。翌日はひとりで闇市に行き、孤児たちを取材した記事を書きますが、東海林から突き返されてしまいました。
のぶは何度も書き直し、ようやく自分の記事が朝刊に掲載されることになります。
このようにのぶは、次郎の遺したメッセージを解読するため、速記を学び始めます。
史実では暢さんはお金を稼ぐために学ぶので、きっかけは違いました。
ですが速記を学んでいたことは、新聞社に入社するきっかけのひとつになったと思われます。
これはドラマも史実も同じだと予想されます。
史実では新聞社でやなせたかしさんと出会います。
「あんぱん」では暢が高知新報に入社後、嵩も入社してくると思われます。
暢さんが学ばれた中根式速記が、ドラマでも登場します。
まとめ
NHK連続テレビ小説「あんぱん」今田美桜さんが演じるヒロイン朝田のぶのモデルは、やなせたかしさんの奥様、暢さんです。
暢さんはお金を稼ぐために速記を習い始め、それが功を奏し高知新聞社に入社されました。
速記にはいろいろな種類がありますが、暢さんは中根式速記を習っています。
その史実を元に「あんぱん」でものぶが速記を学ぶという脚本ができたそうです。
速記指導をされたのが、中根式速記を継承する中根康雄さん。
次郎が遺した速記は、まさに暢さんが使っていたものだと思います。
これから「あんぱん」でのぶは必死に速記を学びます。
中根式速記がどのようなものか、ぜひ注目してみてください!
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