【僕のいた時間】は実話?モデルはいる?

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再放送

三浦春馬さん主演のフジテレビで放送されていたドラマ「僕のいた時間」はALSを患った主人公を描いた作品ですが実話なのでしょうか?モデルはいる?

「僕のいた時間」は実話なのか?モデルはいる?のかをご紹介します。医療監修

ドラマ【僕のいた時間】は実話なの?

ドラマ「僕のいた時間」とは?

「僕のいた時間」は2014年1月8日から3月19日まで、フジテレビ系水曜10時で放送された連ドラ。

筋肉が徐々に衰えて呼吸困難に陥り、最終的には人工呼吸器をつけないと死に至ってしまう、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患った主人公を描いた作品です。

三浦春馬さん演じる主人公がこの難病に立ち向かい、自分らしく前向きに生きていく姿を、ハートウォーミングに描いたヒューマンストーリー。

多部未華子さん、斎藤工さん、山本美月さん、風間俊介さん、野村周平さん、吹越満さんなど豪華なキャストが登場します。

また当時はまだ子役だった浜辺美波さんが出演していることも話題です!以下の記事では役柄などまとめてあります。

【僕のいた時間】浜辺美波は何役で何歳?すみれとは?

全11話放送されました。

以下の記事では、ドラマの最終回の結末などご紹介しています。

【僕のいた時間】最終回ネタバレ結末!病名・ALSの主人公の最後はハッピーエンド?

関東圏で再放送されています。

再放送

2025年7月24日(木) 14:48~15:45
2025年7月25日(金) 13:50~14:48
2025年7月25日(金) 14:48~15:45
2025年7月28日(月) 13:50~14:48
2025年7月28日(月) 14:48~15:45
2025年7月29日(火) 13:50~14:48
2025年7月30日(水) 13:50~14:48
2025年7月30日(水) 14:48~15:45
2025年7月31日(木) 13:50~14:48
2025年7月31日(木) 14:48~15:45

引用元 公式サイト

ALSとは?

指定難病2のALS、筋萎縮性側索硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう)とは、手足や喉、下の筋肉や、呼吸に必要な筋肉がだんだん痩せていく難病。

運動をつかさどる神経が障害を受けるので、脳からの指令が伝達されなくなっていくのです。

手指やひじから先の筋肉がやせていき、食べ物が飲み込みにくい、足の筋肉が痩せていく、といった症状で始まることが多いです。

やがては全身の筋肉が痩せていき、体を動かすのも困難に。発音することや、飲み込みも難しくなっていきます。

自分での呼吸も困難となり、人工呼吸器が必要になります。

内臓や視力、聴力などは保たれるのが普通で、体だけが動かなくなるという残酷な病気。

令和2年のときには、全国に1万人を超える患者がいました。

男性がやや多く、最もかかりやすいのが60~70代。まれに若い世代での発症もあります。

原因には様々な学説があり、まだ十分に解明されていません。

多くの場合はおよそ90%遺伝しないので、祖父母などの親族に同じ病気の人がいなければ、遺伝の心配はないといいます。

病気になってから死亡まではおよそ2年から5年といわれますが、個人差が大きく人工呼吸器を使わなくても10数年にわたり、ゆっくり進行していくケースも。

なかには1年という速いスピードで呼吸不全になるケースもあります。

治療には薬のほか、症状を和らげる対症療法が使われます。

参考元 難病情報センター

ALS関連作品や人物

ALSを患った佐藤裕美さんを3年半にわたり、撮影したドキュメンタリー映画『杳かなる』があります。

ハリウッド作品でも、ヒラリー・スワンクの『サヨナラの代わりに』などがあります。

現在れいわ新選組所属の参議院議員、舩後靖彦さんもALSの患者です。

6月に引退を表明されました。

徐々に進行していき、速度は個人差があるものの、良くなることはないというALS。

「僕のいた時間」は実話なのでしょうか?

【僕のいた時間】は実話なの?

「僕のいた時間」は完全オリジナル作品で実話ではありません。

『僕の生きる道』『フリーター、家を買う。』などの橋部敦子さんが脚本を手がけました。

制作のきっかけは三浦春馬

「僕のいた時間」の1年ほど前に放送されたドラマ「ラスト・シンデレラ」に出演していた三浦春馬さん。

次にどういう役にチャレンジしようか考えていて、このような役をやりたいと思ったそうです。

命を題材にして、そこで生まれる家族との絆や友人との関わりなど、日頃は深く考えないことを改めて考え直すような、演じたことのない心情や表現力などに挑戦したい

そのことをマネージャーや、フジテレビの中野利幸プロデューサーに伝え、1年をかけて制作されました。

三浦春馬さんは日本テレビ系で過去に放送された、ALS患者のドキュメント番組「NNNドキュメント」を見ていたそうです。

この番組では、ALS患者の日常を追ったドキュメント。

患者にとっていつか必ず訪れる、人工呼吸器をつけるかつけないかーという問題にも触れ、取材した担当者は、ほかの仕事が手につかないくらい、毎晩のように考えさせられた、と取材時の壮絶さを語っていました。

取材する方もされる方も、かなり覚悟のいるテーマであり、「僕のいた時間」はそのような問題も丁寧に描いています。

難病であるALS患者の思いを、リアルに描いた作品で、民放ドラマとしては画期的な作品です。

丁寧な取材

ALSという病気を正面から丁寧に描けたのは、覚悟を持って丁寧に取材をしたから。

番組の最後にこんなテロップが流れました。

ALS(筋萎縮性側索硬化症)には、多様な症例があり、症状の程度・進行のスピードは人によってさまざまです。この番組は、取材を基に医療監修を受け制作したフィクションであり、登場する人物・団体・小道具の設定等はすべて架空です。

ドラマでは、ALSと言う病気について、医師から告げられた拓人が、こう叫ぶシーンがあります。

「それでも生きているって言えるんですか?」

ほかにも拓人の弟、陸人が、ALS患者である拓人に向かって、こんなことを言うシーンも。

「兄さんはだんでそんなふうにしていられるの?この先真っ暗なのに」

今なら炎上しそうなセリフですが、当時は抗議が殺到した、といったことはなかったそうです。

それは患者や医師たちを丹念に取材し、作り上げていたから。

病気を告げられた拓人の絶望のあとに、病気を受け入れる拓人の人生が、丁寧に描かれていたからです。

日本ALS協会なども取材協力で参加されていて、患者や医師、家族、周りの人たちの心理描写などもしっかり描かれていました。

丁寧に取材したからこそ、素晴らしい作品に仕上がったのだと思います。

【僕のいた時間】にモデルはいる?参考にした人物は?

「僕のいた時間」はオリジナル作品なので、実在のモデルは存在しません。

ですが丹念に調べ上げた作品で、参考にした人物や、監修や協力をされた人物、団体がいます。

藤田正裕

藤田正裕さんはALSを患っていて、『99%ありがとう』を出版されています。

三浦春馬さんが役作りに悩んでいたころ、藤田正裕さんからこの本が送られてきたそうです。

三浦春馬さんの訃報を受け、こんなコメントを発表されています。

三浦春馬さんが永眠して今日が四十九日。直接お会いしたことはなかったのですが、2014年初めに春からの放送されるドラマ「僕のいた時間」でALSと診断される主人公を三浦春馬さんが演じることがわかったので、ヒロの本が参考になればと思い送らせていただきました。そのことを取材でお話頂きました。ドラマでは、本を参考にして頂いていることが分かるシーンがいくつもありました。本当に残念です。感謝を込めて心よりご冥福をお祈りいたします。

引用元 facebook

このように役作りにも参考にされていたようなので、おそらくモデルに一番近い人物かと思います。

藤田正裕さんがALSと診断されたのは、30歳のころの2010年11月。

外資系広告会社でプランニングディレクターとして勤務されていました。

進行が早く、2012年には早くも人工呼吸器を装着。

ALSを多くの人に知ってもらうため、一般社団法人「END ALS」を立ち上げ発信してきました。

現在もALSを終わらせるため、家族や友人たちとともに活動を続けられています。

 

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医療監修や日本ALS協会の協力など

医療監修 林秀明

東京都立神経病院の元院長で、ALSに関する研究の第一人者です。

日本ALS協会の相談役にお名前がありました。

協力 日本ALS協会(JALSA)

日本ALS協会は「ALSと共に闘い、歩む」ことを趣旨とした非営利団体として1986年に設立。

2012年に一般社団法人となりました。

会員数は2023年でおよそ3,700人。全国に40の支部があります。

会員は患者や家族、遺族が中心ですが、医療専門職、介護関係者、行政職員、研究者のほか、一般市民も多く加入されているそうです。

「患者が安心して療養できる医療・福祉の確立」と「病気の原因究明・治療法の確立」を中心に据えて活動。

「ALS基金」を通して、研究助成のほか療養支援活動の助成にも力を入れているそうです。

ALS患者によるALS患者のための、様々な活動を支援しています。

医療協力 東京都立神経病院

東京都立神経病院は1980年に、脳神経系の専門病院として開設。

令和3年にALS/MNDセンターを開設し、ALSの専門的な病院です。

公式サイトにはこのようなアドバイスがあります。

患者さんへのワンポイントアドバイス

ALSと診断されるまでにかなりの期間を費やしてしまう例が少なくありません。手足の動きにくさということから整形外科を受診、あるいは精神的問題で身体に異常を感じているのではないかと精神神経科を受診したりと紆余曲折を経て診断されることがしばしばあります。診断が遅れることは療養生活に数なからず影響を与えます。手足の動き、しゃべりにくさなどに違和感、異常を感じたら、迷わず当科を受診していただきたいと思います。

引用元 東京都立神経病院

多くの患者さんたちを診てこられたのでしょう。

ドラマでも多くのことが、参考になったと思われます。

まとめ

三浦春馬さん主演の2914年に放送されたドラマ「僕のいた時間」は実話ではありません。

三浦春馬さんの構想をもとに、フジテレビのディレクターたちがおよそ1年をかけ、制作されたドラマです。

実話ではないのでモデルは実在しませんが、一番近い人物がいました。

ALSの患者の藤田正裕さんです。

三浦春馬さんが役作りに悩んでいたとき、藤田正裕さんがご自身の著書『99%ありがとう』を三浦春馬さんに送ったそうで、この著書を三浦春馬さんは参考にされたと思われます。

ほかにも「医療監修 林秀明」「協力 日本ALS協会」「医療協力 東京都立神経病院」などがあるので、参考にされた部分は多いのではないでしょうか。

林秀明さんはALSに関する研究の第一人者で、ALSの専門的な病院、東京都立神経病院で院長もされていました。

また日本ALS協会の相談役でもあります。

このようにドラマ「僕のいた時間」は、ALS専門の医師や病院、協会などにしっかりと取材し、病気にかなり食い込んだ画期的な作品。

藤田正裕さんの著書を読み、丹念に作り上げた三浦春馬さんの演技は、鳥肌が立つほどでした。

しっかりと取材したからこそ、描けた衝撃的なシーン。

実話でもなく、実在のモデルもいませんが、ALSをリアルに表現した秀逸なドラマです。

再放送
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