朝ドラ「あんぱん」で北村匠海さん演じる柳井嵩(たかし)は出征し勇猛果敢で知られる軍・福岡の小倉連隊・野戦重砲隊に入隊しますが、やなせたかしさんの史実なのでしょうか?
たかしのモデル・やなせたかしさんの小倉連隊の入隊の実話やドラマのネタバレをご紹介します。
【あんぱん】たかしが勇猛果敢で知られる小倉連隊に入隊のネタバレとは?
朝ドラ「あんぱん」ついに柳井嵩にも少々令状が届き、出征することになりました。
配属されたのは勇猛果敢で知られる小倉連隊。
戦争に向いてないと自他ともに認めるたかし。どうなってしまうのかネタバレします!
ネタバレです!ご注意ください。
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一方そのころ東京では。
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入隊し小倉連隊へ
嵩(北村匠海)は高知連隊に入隊すると、尋常小学校の同級生で、いじめグループにいた今野康太(櫻井健人)と再会します。
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康太の子供時代は中村羽叶くんが演じていました。
あんぱん今野康太役の子役キャストは中村羽叶!こん太の子供時代
ふたりはそこから勇猛果敢で知られる小倉連隊へと転属になります。
1942年。嵩は神野万蔵軍曹(奥野瑛太)率いる、内務班に配属されます。
Netflix『さよならのつづき』に、バイプレイヤーの若手俳優としてずっと注目してる奥野瑛太くんが出てるんだけどさ。
彼のたった一言のセリフで本当に感動したシーンがあったんだよ。
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新兵教育係の馬場(板橋駿谷)など、先輩兵士たちから厳しい指導のもと、過酷な軍隊生活が始まりました。
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ここでやっていけるのか・・・
理不尽な暴力や指導。絶望を嵩が襲います。
八木との出会い
嵩が持参した井伏鱒二の詩集を見つけた馬場は、その本を破いて踏みつけます。
そこにやってきた上等兵の八木信之介(妻夫木聡)は馬場を止めました。
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八木は嵩に、明治天皇が陸海軍軍人に下賜した勅諭「軍人勅諭」を暗記するよう命じます。
嵩の「戦友」と呼ばれる世話係でもある八木は、ほかの古兵たちとは違い、暴力は一切振るわず、古兵たちとも一線を引く存在。
ある日嵩は先輩の戦闘帽を盗んだ疑いをかけられます。
健太郎との再会
ひとり靴磨きをしていた嵩。すると目の前に、嵩より一足先に出征していた健太郎(高橋文哉)が現れます!
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「あんぱん」健ちゃん役・高橋文哉のカレーを作る“手つき”に注目。実は調理師免許を持つ腕前 https://t.co/isC4mXd61A #桧山珠美 #朝ドラあんぱん— コクハク【公式】担当編集者 (@kokuhaku_lover) June 3, 2025
思いがけない再会に、嵩の心は救われました。
健太郎は八木について、こんなことを話します。
「大卒のインテリだが、幹部候補生の試験を受けない変わり者。中隊長にも顔が利くと恐れられている」
ある日中隊長の島仙吉大尉(横田栄司)が様子を見にやってきました。
第48回 #創作テレビドラマ大賞
「明日、輝く」
3月17日(月) [総合]夜10:45<キャスト紹介➅>
矢沢真人 役 #横田栄司
心海の父キャスト紹介の最後を飾るは横田栄司さん。#鎌倉殿の13人 以来、久々のNHKドラマ出演です。
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島大尉が「軍人勅諭」を唱えるように言うと、唱えられない馬場の横で、嵩はスラスラと唱えます。
数日後嵩は島の推薦で、陸軍幹部候補生試験を受けることになりました。
陸軍幹部候補生試験
「受かるしか道はない」と八木にはっぱをかけられ、嵩は徹夜で勉強しようと厩舎の不寝番を申し出ます。
ところが!居眠りをしてしまった嵩は、試験当日寝過ごしてしまいました。
神野が島に頼み、なんとか受験できた嵩。乙種幹部候補生に合格できました。
嵩は口添えをしてくれた神野のところに行き、お礼を伝えましたが、神野も「変わり者に頼まれた」と答えます。
八木だと思った嵩は、寝台で本を読んでいた八木のところに行きます。
突然やってきた千尋
1944年。伍長になった嵩のところに、千尋(中沢元紀)が訪ねてきました。
【今、見られています】
連続テレビ小説「あんぱん」
柳井千尋役・中沢元紀さん “オーディションの結果は電話で”https://t.co/afH2tUxnRu pic.twitter.com/2CujfT0Hus— NHK水戸放送局 (@nhk_mito) April 22, 2025
千尋は京都帝国大学で法律を学んでいましたが、卒業が半年繰り上げになり、海軍予備学生に志願し海軍少尉に志願したと説明。
駆逐艦に乗り、敵の潜水艦のスクリュー音を探知して、爆雷を投下する任務に就くと言います。
ショックを受ける嵩。
「どうしちゃったんだよ?お前の口から爆雷を投下するなんて、聞きたくなかったよ
法で弱い人を救いたいと言っていたころの千尋はまぶしくて、いつも自慢の弟だった」
千尋は淡々と答えました。
「もう後戻りはできん」
家族やのぶ、子どもたちを守るために戦う、と言う千尋に何も言えなくなる嵩。
千尋は父の清(二宮和也)が持っていたという、新聞記者として中国にいたときにつけていた日記を嵩に託します。
「あんぱん」に出演中の二宮和也がコメント発表 「呼ばれることはないんだろうな」と思っていた朝ドラ初出演#エンタパーク
▼記事はこちら▼https://t.co/S3Y6ke0eDG— エンタパーク|最新の芸能ニュース (@entapark_jp) April 10, 2025
最後にずっとのぶが好きだったことも告白。
「生きて帰れたら、もう誰にも遠慮せん。今度こそのぶさんをつかまえる」
千尋は「国のために死ぬより、愛する人のために生きたい」と涙を流しました。
「千尋…生きて帰ってこい。必ず生きて帰れ!」
その1か月後、小倉連隊に中国への出動が命じられます。
出発の前日、嵩は八木にいつも助けられた、とお礼を言いました。
井伏鱒二の詩集を持っていたので、自分と同じ匂いがした、と答える八木はこう続けます。
「弱いものが戦場で生き残るには、卑怯者になることだ」
中国へ
小倉連隊は中国福建省の山奥にある駐屯地に到着。
嵩はそこで小学校の同級生だった田川岩男(濱尾ノリタカ)と再会します。
蘭子(河合優実)にプロポーズした、あの岩男です。
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— イザ!編集部 (@iza_edit) April 14, 2025
部隊はそこで治安維持の任務に就くことになりました。
嵩は絵が上手なことから、地元民に日本軍を理解し、協力してもらうため、紙芝居を作るよう命じられます。
前回の紙芝居が不評だったため、健太郎に協力してもらいながら「双子の島」という紙芝居を作成。
紙芝居は地元住民の評判も良く、嵩は紙芝居を作り続けることになりました。
空腹との闘い
1945年春。嵩たちは元の部隊に戻り、戦闘任務に就くよう命じられます。
ところが敵の攻撃により、食料の補給路が絶たれてしまい、部隊は食糧難に陥ります。
ある日空腹に耐えかね、康太が民家に押し入り、老婆を銃で脅しました。
「食い物をよこせ」
老婆は最後の卵をゆで、そこにいいた康太と嵩、神野に分け与えます。
シェイシェイ、と嵩は繰り返し、3人は泣きながら卵を食べました。
岩男とリン
岩男は以前からリンという少年と仲良しでした。
駐屯地に戻った嵩は、銃で撃たれた岩男を見つけます。
岩男はリンに撃たれたのでした。
岩男はリンにとって、親の仇だったのです。
これでえいがや。リンはようやった
息を引き取る岩男。
八木が林の中でリンを見つけます。
岩男は親の仇だが、いつのまにか好きになっていた
そう明かし涙を流すリン。八木は戦争へのやり場のない怒りを爆発させます。
八木は嵩に問いかけました。
卑怯者は忘れることができるが、そうでない者は決して忘れられない。お前はどっちなんだ!?
空腹で倒れる嵩
2週間が過ぎました。
みんな空腹の限界に達していて、とうとう嵩は倒れてしまいます。
目を開けるとそこには父の清がいます。
いいか嵩。お前はお父さんの分も生きて、みんなを喜ばせるものを諦めずに作るんだ
意識が戻った嵩は、駐屯地のベッドにいました。
日本が負けて、ようやく戦争が終わりました。
嵩は1946年に復員します。
以上が嵩の小倉連隊入隊のネタバレでした。
健太郎や康太、岩男らとの再会や、助けてくれた八木との出会いもありました。
一夫で理不尽な指導や暴力、空腹、それに岩男の死などの苦しみや悲しみも。
これらのことは、やなせたかしさんの史実に近いことも多くありますが、実際にはもっともっと過酷で厳しいものだったと思います。
小倉連隊とは?
明治8年の歩兵第14連隊
設置以降、
北部九州および関門海峡の
警備を担う部隊として
小倉城跡に駐屯した、
旧陸軍第十二師団。
“軍人文豪“森鴎外も潜った
レンガ造の正門が、
「軍都・小倉」の
痕跡を物語っています。24.10.6📸 pic.twitter.com/lsl4dje3Ra
— 詞-Nori-No!DM (@Nori86651955) May 30, 2025
1875年、福岡県内に初の歩兵連隊、歩兵第14連隊が小倉城内に設置されました。
2年後に起きた西南戦争で、西郷隆盛率いる西郷軍と激しい戦闘を繰り広げ、軍旗を奪われます。
それ以降、歩兵第14連隊は「勝山連隊」とも呼ばれ、日清戦争や日露戦争など、数多くの戦争に参加することになりました。
昭和に入ってからは1932年の第一次上海事変に参加し、1936年満州東寧駐剳、治安戦に従事するため満州に駐屯。
そのまま日中戦争に突入し、満州の警備にあたりました。
1944年に連隊の一部がサイパンへ派遣され、全員が戦死。
1945年に本土決戦に備え、宮崎に移動し終戦を迎えました。
およそ70年の歴史のなか、多くの若者が戦闘や病気で命を失っています。
その霊の多くは足立公園内の忠霊塔に祀られています。
引用元 北九州市平和のまちミュージアム
『生きとし生ける』も紹介されている平和のまちミュージアムさん企画展「まちとわたしたちの物語」は4/6(日)までです。常設展も合わせて見応えがありますので、お花見などで小倉城や近くに行かれた際にお立ち寄りいただければ。 https://t.co/oR2duPPZ32 pic.twitter.com/w5tRHWVQUC
— ミライ/長谷川未来 (@mirai_pipo) April 1, 2025
小倉部隊はこのように、多くの戦争に参加し、多くの犠牲者を出しています。
やなせたかしも小倉連隊の野戦重砲隊に入隊の史実とは?
朝ドラ「あんぱん」嵩(北村匠海)のモデルは、アンパンマンの作者、やなせたかしさんです。
#読了
やなせたかしの生涯 アンパンマンとぼく/梯久美子感動。やなせ氏の近くにいた著者こそ書ける一冊だと感じた。胸を打つ素敵なフレーズが沢山あり、命が清らかになった気がする。
かつて定期購読していた「詩とメルヘン」誕生秘話も興味深かったが、
(続く) pic.twitter.com/NUiScGOaRt— まりもっち@読書垢 (@marimo8989) June 4, 2025
徴兵検査
やなせたかしさんが東京田辺製薬の宣伝部で働いていた1941年に、召集令状が届きました。
やなせたかしさんが満21歳のときです。
召集令状が来る前のエピソードがあります。
徴兵される前に、徴兵検査という身体検査のようなものがあり、そこでランク付けされます。
徴兵検査は居住地だった東京でも受けられたのですが、やなせたかしさんは高知で受けています。
なぜ?
東京よりも田舎の若者の方が体格がいいので、自分の体が見劣りするのでは?と考えたからだそうです。
最後の悪あがき・・・とでもいうのでしょうか(^^;)
その努力もむなしく、やなせたかしさんは合格してしまいました。
ランクは甲・乙・丙・丁・戌の5種に分けられ、甲種と乙種(第1〜第3)が現兵役に適する、というもので、やなせたかしさんは近眼だったので乙に判定されました。
小倉連隊の野戦重砲隊に入隊!なぜ?
やなせたかしさんの本籍は高知なのに、入営したのは福岡県の小倉にあった、陸軍第十二師団野戦重砲兵第6連隊の補充隊第一中隊。
「あんぱん」たかしも勇猛果敢な小倉に配属されましたが、これにはこんな理由がありました。
「お前が死んでも泣くものはいない。おめでとう」
これはやなせたかしさんの身の上調査票を見た検査官の言葉です。
やなせたかしさんに両親はおらず、弟の千尋さんも養子に出ていて、戸籍にはひとりだけだったのです。
本当にこんなことを言うなんて、ゾッとしますよね。
恐怖の内務班
部隊では理不尽な暴力が横行しました。班の誰かミスをすると、全員が殴られます。
ビンタの合図があります。
一歩下がって足を開け!眼鏡をはずせ!奥歯をかみしめろ!
革靴で殴られたり、向き合って互いに殴り合ったりしたこともあったそうです。
やなせたかしさんは「悲惨なものだった」と語っておられました。
引用元 ヤフーニュース
死を覚悟する
やなせたかしさんが入営したときは、周囲から1か月ももたない、と思われていたそうです。
実際にやなせたかしさんの身の上調査票には、このように書かれていました。
「軟弱にして気迫に欠ける。男性的気性の養成を要す」
やなせたかしさんは、重労働である馬の手入れを命じられていました。
そのため演習で、前線に走ることがなく、その点では楽だったそうです。
訓練では木の銃で藁人形に突撃するような、時代遅れのようなことをしていたので、実践では役立つはずがないと思い、死を覚悟するようになりました。
あきらめの境地
やなせたかしさんは兵隊としてやっていく要領を得ました。
「言われたことだけをちゃんとやり、自分で考えない。」
上に従うことで一人前の兵隊になっていく、と気づき、受け入れるしかないと割り切ったのです。
あきらめの境地ともいえるこの発想により、やなせたかしさんの軍隊生活はスムーズにいくようになりました。
褒められるほど筋肉も発達し、幹部候補生の試験を受けることにします。
幹部候補生試験
ドラマでも、嵩は試験を受け合格しています。
やなせたかしさんも試験を受け、合格しました。
幹部候補生は甲幹と乙幹に分かれます。
甲幹は士官(少尉→中尉→大尉)に、乙幹は下士官(伍長→軍曹→曹長)に進むことになります。
やなせたかしさんの成績は甲幹合格でしたが、試験前日病気の馬を隔離する厩舎の不寝番をする際に、うっかり居眠りしたところを週番の士官に見られ、不合格となったのです。
朝ドラ「あんぱん」では、徹夜で勉強するため厩舎の不寝番をかってでましたが、これも史実から描かれたエピソードなのでしょうね。
ですがこれが幸いしました。
士官になった同期は満州や中国の前線に送られ、多くの戦死者が出ており、生き残っても戦後シベリアに抑留された者もいたそうです。
小倉連隊の史実でも、1944年にサイパンへ派遣された全員が戦死しています。
やなせたかしさんは強い運をもっておられるのでしょう。ドラマの幻影のように、父親の清さんが守ってくれたのかもしれませんね。
暗号班
伍長となったやなせたかしさん。日本で暗号班に配属されました。
重労働をすることがなくなり、軍曹に昇進し、班長として新兵の教育も担当することに。
やなせたかしさんは下の者を殴ることはせず、話も面白いと、新年兵たちの人気を得ます。
新年兵の母親から、班長さんが良い人で良かった、と手紙をいただいたこともあったそうです。
中国福建省へ
補充体で教育後、やなせたかしさんは中国福建省に駐屯し、米軍の上陸に備えていました。
職種は戦闘ではなく、暗号の成作や解読など。「あんぱん」でも描かれますが、紙芝居を作り、地元民に演じたこともあったそうです。
やなせたかしさんは戦争中、一度も敵に向かって銃を撃ったことはなかったのですが、上海に移動中、敵の銃弾が耳の近くをかすめたことがありました。
日本や中国の兵が死んでいくなか、九死に一生を得て、やなせたかしさんは心底思いました。
「戦争は大嫌いだ」
上海ではマラリアにかかり、高熱に苦しんだこともあったそうです
このときは食料不足と備蓄のため、薄いおかゆを朝晩に食べるのみ。
草を食べて飢えをしのいだこともあり、食べ物がないことがどんなに辛くて情けないかを痛感されたといいます。
1945年、やなせたかしさんは上海で終戦を迎えました。
当時のことをやなせたかしさんは、こう振り返っておられます。
敗戦した国の兵隊はみじめだな、と思いました。威張りかえっていたぼくの上官も襟章をとられて、ただの田舎のおじさんです。権威がないのです。(中略)検査が終わると、ぼくらはグループごとにわけられて、LCS(沿岸海域戦闘艦)に乗り組みました。それぞれに、銃を持ったアメリカ兵が警備についていました」(『ぼくは戦争は大きらい』)
引用元 ニッポンドットコム
まとめ
やなせたかしさんが、小倉連隊に入隊した史実をご紹介しました。
戸籍は高知だったのに、なぜか勇猛果敢は福岡の小倉連隊に入隊させられたやなせたかしさん。
理由は戸籍上家族がおらず、悲しむ人がいない、というもの。
考えられない発想ですね。
理不尽な指導や暴力が日常茶飯事の生活を強いられ、絶望するやなせたかしさん。
何も考えず、ただ従うという軍隊生活のコツをつかみ、やがて昇進していきます。
「あんぱん」八木のように暴力を振るわず、部下たちから慕われたやなせたかしさん。
戦争中は一度も敵に銃を撃つような、戦闘はありませんでしたが、銃弾が耳をかすめたり、草を食べるほどの空腹、それにマラリアで40度を超える高熱に襲われたことも。
おそらくドラマで描かれる以上の、想像を超えた体験をされたものと思われます。
そんなやなせたかしさんの史実をもとに、ドラマで描かれるエピソードもいくつかありました。
「あんぱん」戦争でのシーンを見て、みなさんもこう思うのではないでしょうか。
「戦争なんて大嫌いだ」
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